リプルション ~反撥~

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反撥と峰不二子

今から5年前に、雑誌『GQ』1995年8月号155頁をもとに、ロマン・ポランスキー監督映画『反撥』のカトリーヌ・ドヌーブをキャンバスに描いた。
154〜155頁にかけてロマン・ポランスキー映画における”密室”について書かれた記事なのだが、大して記事の内容も読まず、縦4cm×横7cmの小さな写真に目が釘付けになり、拡大してみたくなったのだ。
それだけの動機である。実は映画も観たことが無かった。
写真が小さいので、そこがどの様な空間なのかも想像し辛く、どのような状況で彼女が受話器を握っているのか、電話の相手が誰なのかも分からない。
何も分からないから、分からないうちに描いてしまいたかったのだ。

そして5年経った昨日の朝、初めて『反撥』を観ることができた。
想像していたよりも広いアパートだった。
乾涸びた芋のような自分にとっては、あの精神崩壊は一服の清涼剤のようでもあった。
だが自分は、超えられない女性性を前にして傍観者以上にはなれない。

話しは変わるが最近、『ルパン三世(TV第1シリーズ)』所謂「旧ルパン」、あるいは「ファースト・ルパン」、または「緑ジャケット」を観た。
1971年10月24日放映開始から40年ということで、千葉では「ルパン三世展」も行われている。
むかしからルパンは緑ジャケットのTV第1シリーズが一番好きだ(というか他はほとんど見てない)。
『ルパン三世(TV第1シリーズ)』の峰不二子をキャラクターデザインする段階で、『反撥』のカトリーヌ・ドヌーブをモデルにしたのではないだろうかと勝手に想像してみたりもする。
そうすると第9話「殺し屋はブルースを歌う」でトライアンフを運転する不二子と、『反撥』の中でトライアンフの助手席に座るキャロル(カトリーヌ・ドヌーブ)が重なる。

密室の中で崩壊していったキャロルが峰不二子として生まれ変わり、男を手玉に取り、車や飛行機を乗り回し世界中を飛び回る。

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キャンバス/アクリル(32cm×41cm)

 

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キャンバス/アクリル(26cm×37cm) 第4話「脱獄のチャンスは一度」より作製

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