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“disappearing moment”



Acrylic on Canvas 45.5cm×38cm











ⓒHikaru

Before Sunset

前作の『ビフォア・サンライズ』はレンタルDVDで見てこのブログでも紹介している。

当たり前だが、

ビフォア・サンライズ』は1995年の公開時に映画館で見て、
ビフォア・サンセット』はその9年後の2004年公開時に映画館で見る
というのが最も味わい深い見方である。


といっても今更どうしようもない。

そこで思ったのだが、もしも両方レンタルしてきて、

立て続けに2作品とも見なければならない場合は逆に、

後編であるビフォア・サンセット』から先に見て、
ちょっと老けた二人に慣れ親しんでおいてから、
過去の回想的に前作『ビフォア・サンライズ』を見て
若々しい二人を堪能し、
そのままもう一度『ビフォア・サンセット』を見る


というのが良いのではなかろうか。

少なくともそうすることによって『ビフォア・サンセット』を見始めた瞬間の、少々劣化した二人に対するガッカリ感が回避できるような気がする。

私の場合は、前作の印象が消えるまで4ヶ月間『ビフォア・サンセット』は見ないで放置プレーしていた。

そうこうしているうちに個人的にも恋愛映画を見て喜べるような精神状態ではなくなってしまい、このDVDは更に放置される事となったワケだが、ようやくそういった精神状態からも解放されて『ビフォア・サンセット』を見ることができた、ってワケである。(そんな私の話はどうでもいいですか、あーそうですか)

作品としては前作にも劣らない等身大のリアルな二人の物語に、国境や言語を越えて共感できるものがある。

【以下ネタバレ注意!】

そして、運命的な出会いを果たした忘れられない過去と、二人の深い愛に包まれた暖かい未来と、それらをさえぎる、9年間という長い年月がつくり上げた空虚な現実の中で、その愛を目前にしながら失わなければならないという切なさがある。

そんな二人の人生における最も重要な瞬間が、何気ない会話と飾らない笑顔で淡々と進んでゆくのである。

この映画を見た人に是非聞いてみたいのだが、ジェシーは子供を捨てて離婚してでもセリーヌと結ばれるべきなのか、それとも思い出は美しいままに、空虚な現実に戻り、二人は離ればなれになるべきなのか。

ビフォア・サンセット

ビフォア・サンセット

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/11/18
  • メディア: DVD

君と別れてから

君と別れた後の僕は不幸そのものだよ。

経済的にも破綻した。

友人もひとりも居ない。

他人に対しては憎悪しか持てなくなった。

他人はおろか親兄弟をも憎んでいる。

住んでいる所はまるで刑務所のようさ。

僕の時間は深い絶望の淵へと進む為だけに流れている。

そして君との過去だけが

いま僕の中で輝きはじめた。

僕にとってこれ以上ないであろう不幸な輝き。

憧れは希望ではなく絶望でしかない。

僕は自分のその事実をもって

君に伝える。

そうすることによって君は安心するだろうから。

そして心から喜んでおくれ。

今もなお僕は絶望の谷底へ

頭から真っ逆さまに落ちている最中だよ。